Probe探査機システム

探査機システムは、探査機を維持するために必要な複数のサブシステムによって構成されています。各サブシステムそれぞれの開発はもちろん、協力しあってサプシステム間のインターフェースの調整も進めています。
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開発を率いている川勝です。
惑星科学の面からも、探査工学の面からも野心的な計画で、国際的な注目度も高いミッションです。
国内外の研究者・技術者が集まり、2026年の打ち上げを目指し、精力的に開発を進めています。よろしくお願いします。
川勝 康弘Yasuhiro Kawakatsu
火星衛星探査機プロジェクトチーム
プロジェクトマネージャ
探査機説明

ミッション系
MMXの目的である火星衛星・火星圏の起源の謎を解き明かすため、国内外で開発された様々な種類の観測機器を用いてサイエンス観測を行います。
データ処理系
サイエンス観測により得られたデータや、探査機の状態を知るために必要な様々なデータを地球に送信するためにデータの処理を行います。
電源系
探査機のエネルギー管理を行います。複数の太陽光パネルによって電力を発電した電力を探査機に対して供給、またその制御を行います。
航法誘導系
センサ出力などの情報を使って探査機の位置や速度を推定し、あらかじめ計画した軌道や姿勢に沿っているかを確認します。
軌道制御系
スラスタやジャイロを使って、航法誘導系で得られた目標軌道に正しく沿うように修正するための制御を行います。
着陸装置系
探査機が火星衛星に着陸するために必要な着陸脚などの装置です。
熱制御系
観測機器やその他の内部機器の性能を保つため、探査機内部の温度を適切に保つ制御を行います。
通信系
地球からのコマンドを受けたり、探査機自身のデータや観測データなどのやり取りのために、探査機と地上局が通信を行います。
構造系
探査機の往路、観測、帰還モジュールや分離機構など、探査機の骨組みとなる部分です。
推進系
探査機の加速、減速、もしくは姿勢制御に使用します。
サンプラ系
サンプラ:火星衛星に突き刺したり、ガスを吹き付けたりしてサンプルを採集する装置です。
カプセル:火星衛星から採取したサンプルを安全に地球に持ち帰るための装置です。
地上系
探査機へのコマンド送信や観測データ受信などの探査機運用のために必要なアンテナ等の地上設備です。